質疑(本会議)

日野町議会9月定例会は本日、議場にて本会議での質疑を行い、12議員が町長提出議案を質しました。

私は3項目について質疑を行い、まず一般会計補正予算から、県支出の河川愛護活動委託金50万円と一般財源140万円を原資とした190万円の河川砂防総務費に対し質しました。

町内各字は高齢化と人口減少により、これまでのように傾斜のきつい河川の草刈りや清掃を地元住民に任せ続けることには無理が生じてきています。かと言って、業者やシルバー人材センターにお願いして作業していただくには、補助が十分ではありません。

そこで、将来を見つめ、河川愛護の作業を地元任せにするという認識自体に抜本的な見直しが必要であることを訴えました。

次に、県大会で3大会連続で優勝し、10月12日に宮城県で開催される全国大会に出場が決まった日野町消防団に対し、今回の補正予算で計上されている約400万円に対し、北陸で開催された前回より予算が増えてはいるものの、開催地が遠くなったことや、物価高騰により必要経費も増えていることなどから、さらなる補正予算を組み、団員が不安なく大会出場ができる環境を整えることを求めました。

全国的にも消防団の成り手不足が叫ばれている昨今、県大会で3年連続優勝の栄誉は、入団希望者への強いアピールとなり、また団員の日頃の訓練や防災活動のモチベーションにもつながります。ぜひしっかりとサポートしていただきたいものです。

3項目目は、令和5年度決算に基づく日野町健全化判断比率の報告について質しました。

今回の報告では、実質赤字比率、連結実質赤字比率はともに0、実質公債費比率6.5% (早期健全化基準25.0%)、将来負担比率22.8% (早期健全化基準320.0%)ということですが、これらは自治体の財政運営として大変良好な状態にあると言えます。

実質公債費比率とは一般会計等、公営事業会計の借金の返済負担と、一部事務組合等の借金返済のうち、一般会計等が負担する返済部分を合算した比率ですが、借金返済の負担が重くなれば、収支も悪化してしまうため、間接的な資金繰りの指標となります。この数字は過去3年間の平均ですが、前年度と比べると0.2ポイント上昇しています。

将来負担比率は、実質公債費比率の対象となる会計などに第三セクター等も加えた借金の大きさを示しており、いわゆるストックの指標であり、将来の債務償還可能性を示す指標でもあります。

この数字から見ると、まだまだ余裕があるように思えますが、少子高齢化対策、子育て施策の充実などの目標を掲げる当町にとって、今後、社会保障関係の経費、公債費、人件費などは増加していくものと思われます。これらはより良いまちづくりの面からも必要不可欠な支出でありますが、そのために財政の柔軟性が失われ、硬直化が進むことも考えられます。

そうならないためには、今後に向けて支出を可能な限り減らしてスリムで効率的な自治体運営が、より一層求められますが、それだけでなく、税収を増やす手立ても必要となります。この点についてどのような手立てを考えているのかを質しました。

質疑の様子は約1週間後に録画配信されます。ぜひご覧くださいませ。

明日13日(金)と来週17日(火)には一般質問が行われます。私は17日(火)午前11時頃より、最終質問者として登壇予定です。

ぜひ傍聴にお越しください。

会議が開かれるのを待つ議場

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