総務常任委員会/産業建設常任委員会

日野町議会は本日より常任委員会の審議が始まり、午前9時より総務常任委員会、午後2時より産業建設常任委員会が開催されました。

総務常任委員会

午前9時から始まった総務常任委員会は私・後藤が委員長を務めさせていただいています。

今定例会で総務常任委員会に付託された案件は次の5件です。

①日野町情報システム整備基金条例の制定について
②日野町職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
③日野町消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
④日野町消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について
⑤令和4年度日野町西山財産区会計予算

このうち①については、小中学校に配備されたパソコンやタブレットなどの情報機器をはじめ、町が管理する公共施設のデジタル機器の更新やメンテナンスには莫大な費用が掛かります。そのため、新たな基金を創設し、日ごろからそれらの費用を蓄えていこうというものです。また、③については、現在日野町の消防団員の定数は185名となっており、幸いにも毎年定員を割る事態は起こっていませんが、今後、家事や災害等の出動時に正規の団員をサポートする機能別消防団員(退団者などから募る予備的団員)を創設するというものです。また、同時に給与等待遇面も改正を行います。

上記の付託案件5件について委員の皆さんの間で慎重な審議が行われ、その後討論は無く、採決では全員一致にて可決すべきものと決しました。

総務常任委員会開会前の委員会室

産業建設常任委員会

午後2時からは産業建設常任委員会が開催され、委員として出席しました。

今定例会における産業建設常任委員会への付託案件は次の5件です。

①町道の路線変更について
②日野町地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の制定について
③令和3年度日野町農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
④令和4年度日野町農業集落排水事業特別会計予算
⑤令和4年度日野町下水道事業会計予算

路線変更後の町道北脇杣線(青色)
日野町初の市街化調整区域での地区計画となる内池地区の宅地開発予定地

①については町道北脇杣線を新路線に路線変更するための承認を得るための議案です。なお、本道路は既に昨年暮れより供用が開始されています。

②については内池地先にて開発が予定されている地区計画に係る制限を規定する条例を制定するもので、容積率、建蔽率、建築物の高さ等の細かな制限を決めるものです。なお、これらの建築制限は地区ごとに決められることになっており、今回の内池地区計画は日野町として初めて市街化調整区域内にて開発される地区計画であるため、周辺地域の建築制限などに準拠した内容となっています。

各案については委員より活発な質疑がありました。質疑後の討論では討論は無く、その後の採決では全委員一致にて可決すべきものと決しました。

続いて執行側退席の後、日野第二工業団地企業組合から提出された請願「名神名阪連絡道路建設についての請願書」の審査を行いました。

本請願についての趣旨説明は、紹介議員となっている私・後藤が行いました。発言の要旨は次の通りです。


日野第二工業団地企業組合から提出された本請願には、その根底に、県道から国道に昇格して以降、ほとんど改良されていない国道307号の改良整備が遅々として進んでいないという現状がある。

町内を縦断する幹線国道である国道307号は朝夕の通勤ラッシュはもとより、終日交通渋滞が発生しており、産業、周辺住民の生活に多大な影響を及ぼしている。当該国道の日野町路線は、わずか数キロの沿線上に日野第一工業団地、ダイフク株式会社滋賀製作所、日野第二工業団地などが所在しており、そこでは80社を超える事業所に約7,400人が就労している。

加えて、この路線は過去の積雪時に何度も交通の停滞が発生しており、数年前の積雪時には長時間にわたって完全に交通の遮断が発生し、第二工業団地は陸の孤島と化し、就労者の中には自宅に帰ることもかなわない方が発生したと聞き及んでいる。

日野町企業協議会、日野第二工業団地企業組合、地域住民などは、毎年のように町長との懇談会で当該国道の改良整備や迂回路の建設などを要望されているが、土地の問題、財政上の問題などにより、全く着手してもらえていないのが現状である。

そのような中、関係自治体や関係団体のご努力により、国、県などが名神名阪連絡道路の建設に対し大変前向きな姿勢となって来られ、具体的なルートの検討に着手する動きがみられるようになってきた。

この名神名阪連絡道路の建設が実現すると、現在の国道307号を生活路線に、さらに新設される名神名阪連絡道路を物流路線にと使い分けることができ、渋滞の緩和や事故防止の面からも大きな前進となる。

また、東日本大震災時には壊滅、遮断された太平洋側の道路に代わり、被災を免れた日本海側の高規格道路が、災害支援や復旧活動、医療スタッフの移動などで大きな役割を果たした。これ以降、全国の防災対策上、独立して並走する路線を「ダブルネットワーク」と位置づけ、災害対策用の路線整備が積極的に行われるようになった。そのような観点からも、名神名阪連絡道路は国道307号や8号、1号にとってのダブルネットワークとしての役割も大いに期待できるところである。

このような理由から、委員の皆さんには、ぜひ提案者である日野第二工業団地企業組合、また周辺住民の意思をくみ取っていただき、ぜひ全員一致にて採択すべきものと決してくださるようお願いします。


この趣旨説明の後、質疑、応答を行い、討論に入りました。

討論では共産党の加藤委員より、「名神名阪連絡道路が高規格道路となる可能性があるのなら賛成できない。また、ルートも決まっていないのに早期建設を要望するのはいかがなものかと思うので、今の段階で採択せず、継続審査とすることにより、今定例会にて本提案を議会として国に提出することはやめてほしい」との主旨の討論がありました。

加藤委員の提案による「継続審査」にすべきか否かの採決では、賛成者は加藤委員のみとなりました。

続いて行われた、本請願の原案採決では、加藤委員を除く全委員が賛成し、反対は加藤委員のみであったため、全員一致とはなりませんでしたが、賛成多数により、本請願は採択すべきものと決しました。

以上で長時間にわたる審議が終わり、産業建設常任委員会は閉会となりました。

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