馬見岡綿向神社と猪神さま

日野ひなまつり紀行開催中の日曜日、所要で家内と馬見岡綿向神社に伺いました。

社宮司さんのご自宅応接間には素敵なお人形と共に、神の化身である猪や綿向山山頂の大嵩神社の木彫りの置物が飾ってあり、しばし見入ってしまいました。

約1500年あまり前の欽明6年、この地域一帯の豪族であった蒲生稲置三麿(がもうのいなぎみまろ)と山部連羽咋(やまべのむらじはぐい)が綿向山に猟に来ていました。

ところが空が急に曇り始め、4月(現在の5月)だというのに大雪となったそうです。

2人は岩陰で雪が止むのを待った後、外に出ると大きな猪の足跡を見つけ、その足跡を追いかけていくうちに、山頂へと導かれました。するとそこに白髪の老人が現れました。老人は「私は古くに出雲の国よりこの山に来ているが、誰一人として私に気付かずにいる。この山の頂に祠(ほこら)を建てて祀りなさい」と言って消えたそうです。

2人はこのお告げを時の朝廷に奏聞し、御託宣に従い祠を建て、四季のお祭りを勤めました。

これ以来このお話が綿向神社に伝わっており、境内には猪の大きなお札や像が祀られています。

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