日野町議会臨時会

日野町議会では本日、臨時会を開催いたしました。

今回の議案は

①昨年度、上下水道課による公共料金(消費税)納税遅延という、前代未聞事態の発生

②令和4年3月7日に官製談合防止法違反および公契約関係競売入札妨害の容疑で逮捕された上下水道課職員(当時)に対し、大津地方裁判所より有罪判決が言い渡された

以上2件の責任を取り、町長の給与を50%、副町長の給与を30%減額(ともに1か月)することについて、議会の議決を求めるものです。

①については、上下水道課の担当職員が体調不良により長期間欠勤しており、他職員への業務引継ぎが十分できていなかったため発生した事案であるとのことですが、通常では考えられないよう事案であり、再発防止に向け、業務管理および体制を抜本的に見直していく必要があると感じます。

②については当該職員が業務多忙による激務が長年続いており、この状況で東桜谷農業排水処理場施設改修工事の入札において、新たな業者がこれを落札した場合、工事内容の説明・指導等、さらに業務が増えてしまうことが容易に推察できたため、今までと同じ業者が落札できるよう図ったと供述しており、この点を踏まえ、②の問題について私から次の3点を質疑いたしました。

【質疑の要旨】

①今回は上下水道課職員(当時)の違法行為が発覚したわけであるが、供述にあったような状況は他の部署でもなかったか内部調査を実施する必要があるのではないか。

②長年にわたり一部の職員に業務負担を集中させてしまうという体質的な問題が職場の中にあるのではないか。その結果公平な労働状況になっていないのではないか。またサポートできる後進が育っていないのではないか。

③根本的な問題として、業務量に対して職員数が足りていないのではないか。特に管理職に近づくほど目に見えて仕事量が増えていることが、今回の問題のみならず、女性管理職が皆無に等しい日野町役場の体質となっているのではないか。その結果、仕事と家庭の両立が果たせない状況になっていないか。

これに対し副町長より次の答弁がありました。

【答弁の要旨】

①業務体系や管理体制の抜本的な改革が必要と考える。調査のための第三者委員会を立ち上げ、しっかりと原因究明と今後の対策に取り組む。

②当該職員に一部業務が集中し続けていたことは否めない。また部下として配置した若手職員を、育つ前に異動させてしまうことも続いていた。これらの点も含め、今後しっかりと見直していきたい。

③職員への業務負担の在り方についてはしっかりと検討していきたい。幹部職員に近づくにつれ女性職員の退職者が増えていく点については長年問題視してきたところでもある。今後、どのような改善方法があるかしっかりと検討していく。

他にも3人の議員より質疑があり、その後討論は無く、採決の結果、全会一致にて提出議案が可決されました。

今回の問題は、職員や正副町長の処分だけで終わらせるのではなく、副町長の答弁にもあるように、役場内業務全般について長年の体質を改善し、抜本的な働き方改革を断行していく必要があると強く感じました。

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