日野町議会12月定例会 委員長報告・採決・閉会

去る12月1日より24日間を会期として開催された日野町議会12月定例会は、町長より提出を受けた全議案および3件の意見書を可決、採択して無事に閉会いたしました。

町長から提出された令和3年日野町一般会計補正予算(第7号)は、以前より地元住民さんやPTAから要望を受けていた、必佐小学校前通学路への歩道設置予算や、町営バスなどの公共交通の利便性向上のために立ち上げた「わたむき自動車プロジェクト」予算など、町民福祉に大きく寄与する案件を盛り込んだ、非常に重要な補正予算でしたが、討論では齋藤議員(民声の会)、池元議員(共産党)の2名が反対討論を行いました。

2名の議員の討論内容はほぼ同じで、その要旨は「この歩道設置に絡み、車道拡幅をした上でさらに800mの延伸工事を行い、地区計画で開発予定である内池の宅地開発につなげようとしているに違いない」という憶測に基づくもので、2議員の討論内容は、ほぼ宅地開発の地区計画についての内容に関するものでした。

これに対し谷議員(令和会)と私・後藤からそれぞれ原案に対する賛成討論を行いました。

谷議員も私・後藤も、「この補正予算にはあくまでも必佐小学校前の歩道整備が盛り込まれているのみでそれ以外はどこにも明記されていない。歩道設置に伴う車道の整備も出てくるが、建設計画課長の概要説明でも300mと発言されており、地区計画の宅地整備予定地までの延伸はどこにも記載されていない。無理やりこじつけて現町政が進めようとしている施策や事業、さらには今回のように通学児童の安全を政争の道具にし、滞らせる行為は慎むように」との内容を討論で発言しました。

傍聴席には歩道整備の意見書を提出されていた必佐地区の住民さんや区長さん、PTAの皆さんも大勢お越しになっていまた。中には齋藤議員と池元議員の反対討論を聞き、傍聴席を立ってしまわれた方々もいらっしゃいました。
きっと、齋藤、池元両議員の討論をお聞きになって、いたたまれない気持ちになられたと思います。

今回の定例会では、総務常任委員会における文化財保護に関する意見書提出案件についても、齋藤議員と共産党の加藤議員から否定的な意見が出され、加藤議員においては「文化財保護に関する意見書の主旨には反対しないが、そちら側が提出しようとされることに懸念を持っている」などと、二元代表制の議会議員にあるまじき発言まで飛び出しています。

私たち議員の本分は住民福祉に資する議論を行う事であって、議会の場を政争の場に用いることではありません。

同じ議会に所属する議員であることが情けなくなるようなやり取りが多かった今定例会でした。

なお、採決では原案に対して賛成7(西澤(令)、中西(公)、谷(令)、山田(三)、後藤(令)、高橋(令)、野矢(三))、反対5(池元(共)、齋藤(民)、奥平(民)、加藤(共)、山本(民))で、原案通り可決いたしました。

その他には意見書として総務常任委員長である私から、

● 衆議院小選挙区選出議員の選挙区改定に向けた検討の見直しを求める意見書
● 文化財の修理、伝統行事・伝統芸能の伝承に必要な予算の確保を求める意見書

の2件の意見書を、また産業建設常任委員長である中西議員から、

●令和3年産米 米価下落に対する対策を求める意見書

の、計3意見書が提出され、3件とも採択されました。

今回も波瀾万丈の定例会となりましたが、必佐小学校前の歩道整備予算が可決され、少しほっとしたところが正直な気持ちです。

12月議会が終わったとはいえ、27日には議会広報常任委員会、29日は歳末警戒の出発式など、年末まで公務は続きます。

皆さんも年の瀬で慌ただしい毎日だと思いますが、寒波襲来も予報されています。雪害対策も万全に過ごして参りましょう。

総務常任委員長として委員長報告をする私・後藤
12月議会が閉会し、議場を後にする議員と執行側職員。この後、議員全員協議会が開催されました

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