本日4月13日は賀川神社の春祭り(春季例祭)が執り行われ、安部居、奥之池、佐久良、鳥居平の4集落は大変な賑わいでした。
今年は私も裃を着用し、警護を務めさせていただきました。
当日の朝は、各区長さんが賀川神社に集まりお参りをされる一方、地元では警護の2人が鳥居平八幡神社に参拝します。
その後、警護を先頭に太鼓、約10mの御幣が一列になって鳥居平会議所から賀川神社前の馬場までの約2kmを太鼓を打ち鳴らしながら練り歩きます。
馬場入りには、入場する集落の順番が決められており、鳥居平は毎年早く到着するので、順番が来るまで馬場の手前で待たせていただきます。
無事に馬場入りできると、警護の2人が本殿へのお参りと社務所に到着のご挨拶に上がった後、各集落の警護さんに同様のご挨拶に回らせていただきます。
ここからが皆さんが待ちに待った、楽しい宴の始まりです。集落内外の皆さんとお酒を酌み交わしながら、美味しい料理に舌鼓を打ち、他愛もない話に花が咲きます。
宴が2時間余りも続き、皆さんが出来上がってきた頃、いよいよメインイベントである「御渡り」が始まります。
馬場のすぐ傍を流れる佐久良川に、細い板の渡しが架けてあり、宮司さん、区長さんがまず渡られた後、各集落とも警護、太鼓の後に続いて、約10mの御幣を立てた状態で、そこを渡っていきます。
すでに皆さん千鳥足状態ですので、途中で川にはまってしまい、最初から何度も渡り直しになる人が続出。
今年は、先頭の安部居、続く鳥居平は難なく無事に渡り終えたものの、佐久良、奥之池の皆さんはパフォーマンスもあり、何度も川にはまって入らっしゃいました。
周囲からはパフォーマンスへの声援も飛び交い、4集落すべての御幣が渡り終わるまでに約1時間かかりました。
無事に佐久良川を渡り終えた各集落の御幣一行は、約1km余り先の立居神社にお参りし、元来た道を戻り、再度、佐久良川を渡り、無事に帰還したことを賀川神社のご報告し、お礼参りをして、お祭りを終えます。
と、ここまでが賀川神社春祭りの流れですが、我が鳥居平はこれだけでは終わりません。御幣を担いで会議所まで戻った後は、皆が集まり、直会(なおらい)が始まります。
コロナ禍の間、様々な行事や祭事が縮小や中止を余儀なくされ、人と人のつながりや、賑わいが消えかかっていましたが、こうして皆が集える機会が戻ってきたことは、当たり前の日常が、如何に有り難い事であるかを身に染みて感じさせてくれます。
この先も、時代に合わせてスタイルが変わっていくことはあっても、歴史に裏打ちされた伝統や、町、集落、家族への帰属意識が、脈々と続いていくことを願っています。
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