現在開発が進められている(仮称)鳥居平・松尾工業団地の造成事業に係る環境影響評価の説明会が午後7時より日野町民会館わたむきホール虹2階の研修室で開催され、出席しました。
日野町都市計画委員会の委員を務めておりますので、この開発事業については既に概略説明を受けておりましたが、今回は開発主体である向茂都市開発株式会社をはじめ、有限会社村田設計事務所、中村環境カウンセラー事務所から、その環境アセスについて、より詳細な説明がありました。
当該工業団地の開発事業が完了すると、現在事業所建設が進む豊通ペットリサイクルシステムズ株式会社他1社のエリアも含め、既存の日野第二工業団地に匹敵する広大な工業団地が誕生することになります。
人口減少や少子高齢化などの影響で、将来の税収減が見込まれている日野町にとっては、固定資産税、法人町民税などを含め、大きな期待がかかる一大事業です。
説明を受け、私からも7点ほど質問させていただきました。その結果、
●造成地内を流れる野川については、現在の野川は埋め立て、新たな河川のラインを構築する。樹木伐採などにより、野川の水量は約40~45%減少し、治水に貢献できる。野川を農水として利用している耕作者には説明済みである。下流にあたる安部居などの住民には今後その旨を説明する。
●造成地内に新たに町道を設置するが、白寿荘前と鳥居平新田、国道307号に新たにできる三叉路については、交通の安全を確保するための措置を図る。また、造成中の工事車両や進出企業により国道307号に渋滞が発生しないよう、できるだけ車両の流れを県道中里山上日野線と町道鳥居平安部居線に誘導する。
●進出企業については、周辺住民への環境配慮を優先し、騒音や悪臭を含む諸問題について十分検討を行い、地元住民への説明を行った上で土地売買契約を結ぶ。
●工業団地内へのコンビニ等(住居を伴うものは不可)の進出も視野に入れる。
●水生生物や植物を含む生態環境のうち、開発によって大きな影響があると思われる生物に対しては、他地域への移転を行う。
●開発エリアに遺跡は確認されなかったが、歴史的遺産については開発エリアから除外する等、保全措置を行う。
などの回答を得ることができました。
なお、(仮称)鳥居平・松尾工業団地造成事業に係る環境影響評価準備書の電子縦覧については、2月17日までの期間、下記のサイトにて公開されています。ぜひ目を通していただければと思います。
当該工業団地の開発については、随時ご報告させていただきます。


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