午後は家内と東桜谷公民館で開催された奥津保セミナーに参加しました。
今回は日野町役場生涯学習課主席参事の岡井健司さんをお招きして「疫病の歴史~祈りから医術へ~」と題し、日本書紀の時代から現代にいたるまで、日野町の人々が感染症にどのように対処してきたかを、貴重な歴史的資料などを基に分かりやすく解説していただきました。
疱瘡(天然痘)や麻疹(はしか)、コレラなどの感染症に対して、江戸時代までの我が国では、主に神仏への祈祷などによって疫病神を追い払うという手法がとられており、それが今に伝わる夏祭りや日野町のホイノボリなどであるとのことです。しかし幕末になるとオランダなどからワクチンが入ってくるようになり、種痘と言う形で、広く住民に対して施術が行われるようになり、日野町でも当時の種痘者名簿が残っており、1回目接種、2回目接種などと昨今のコロナワクチン接種と同様の手法がとられていたようです。また、接種済み者には「種痘済証明書」が発行されていた点も現在の何ら変わらないことに驚きを感じました。
コロナ禍により3年ぶりに復活した奥津保セミナーですが、歴史的資料から時局の話題につながる、大変興味深く意義のあるセミナーでした。
岡井参事、分かりやすく丁寧なご説明ありがとうございました。
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